生物環境調節
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オガクズーコスヌカ培地を用いたヌメリスギタケ (Pholiota adiposa) の人工栽培法 (1)
環境要因が菌まわりに及ぼす影響
森本 直明衣川 堅二郎小松 貞雄
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1979 年 17 巻 3-4 号 p. 123-126

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抄録

食用野生菌, ヌメリスギタケ (Pholiota adiposa) のをオガクズとコメヌカによって人工栽培するため, まず種々の培地を調製し, 菌糸がまん延 (菌まわり) する諸条件を検討した.菌まわりに良好な培地の材料構成比は, オガクズ: コメヌカ比で5: 1または3: 1が適当で, 含水量が63~76%の範囲では結果に大差はみられなかった.光照射や培養びんの栓の影響はみられなかった.しかし, まったく通気を遮断すると菌糸の生育は悪かった.最も早く菌まわりの完了する温度は25℃であったが, 15~20℃で培養した方が比較的安定した菌糸の生育が見られた.

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© 日本生物環境工学会
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