抄録
NMR-CTを用いて, ポット栽培の植物 (ソラ豆, 大根) の根系と土壌水分の非破壊計測を試みた.最初に, SR法で得たNMR信号の強度と土壌水分との関係を調べたところ, 風乾土壌では信号強度が非常に小さく, ノイズレベルにあったが, 土壌が湿ると大きくなった.しかし, その空間分布は, 不均一であった.次に十分に湿った土壌中での根系の分布を計測したが, 根からの信号強度は土壌に比べて十分大きく, 実験に用いたCTの解像度の範囲内ではあるが, 土壌と根を容易に分離することができた.また, 根系の障害部位は, 信号強度が小さく, CTを根の障害診断に用いることができることがわかった.