生物環境調節
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葉のクロロフィル量の遠隔測定法に関する研究 (II)
植物群落のクロロフィル量および葉面積指数の推定に有効な分光反射特性
青木 正敏王 茂新矢吹 万寿戸塚 績
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1986 年 24 巻 1 号 p. 33-39

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抄録
植物群落の単位土地面積当りのクロロフィル含量および葉面積指数を, 遠隔的に推定するのに都合のよい分光反射特性を明らかにするため, 室内に9種類の生きた植物の茎または枝を用いて模型群落を作り, 人工光源のもとで簡易な分光反射計を用いてその群落の分光反射率の測定を行った.検討した波長は417~800nmの間の7種類の波長である.これら7種類の波長の分光反射率, それら分光反射率の逆数, および任意の二つの分光反射率の間の比を分光反射特性に選んだ.これら合計56種類の分光反射特性とクロロフィル量および葉面積指数との関係を相関分析によって調べたところ, rNI/rR (rNIおよびrRはそれぞれ800nmおよび660nmにおける分光反射率を示す) が, クロロフィル量および葉面積指数を推定するのに適していることが明らかになった.
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© 日本生物環境工学会
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