抄録
1) ニンジン種子の発芽性能と初期生育を向上させる物理的方法の一つとして, 蒸留水中で種子を攪拌し吸水させたのち, 電界の種類 (正・負の直流, 交流) , 電界強度 (25, 250kV/m) , 処理時間 (5min, 1hr) を変えて種子処理を行った.
2) 吸水種子を電界処理すると, 発芽率と発芽勢を高めることができた.正直流区の25kV/m・1hr処理が最良の結果を示した.
3) どの電界でも平均発芽日数は交流強電界区を除いて増加し抑制的であった.
4) 播種後16日目の初期生育は, 25kV/m・1hr処理では負直流と交流区でとくに根の生育を促進した.
5) 乾物率には明確な傾向がみられず, また, 両重量のT/R比は, 負直流の乾物重を除きいずれも低下した.本実験にあたり, 種子をご提供くださった協和種苗 (株) , ご協力いただいた徳永直子嬢および本学部植物生産工学研究室の各位に感謝いたします.