生物環境調節
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人工培地におけるニオウシメジの子実体形成
稲葉 和功高野 吉則黛 栄長光永 俊郎
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1995 年 33 巻 3 号 p. 169-174

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抄録
種菌には小笠原産のニオウシメジの子実体から分離した菌体をPDYA (ポテトデキストロースイースト寒天) 培地で培養したものを用いた.この菌糸生育の最適pHは5.5, 炭素源としてはD-マンノースが最適であり, 生育促進物質としてはLVDの0.8%添加がもっとも良好であった.人工栽培試験の培地は広葉樹鋸屑, 米糠, ふすまを400: 23: 35 (v/v) の割合に混合し, 水分を60~65%に調整した.びん栽培にはポリプロピレン製の850ml容びんを用い, 24℃で培養後, 籾殻, 砂または畑土を覆土し, 26~27℃, 湿度85~90%で発茸させた.子実体形成は畑土を2cmの厚さに覆土した場合がもっとも良好であった.このほかにプランター栽培, ハウス内の土間および棚における袋栽培も試みた.その結果, 菌床 (2.5kg) 1個当たりの子実体収量はプランターで570g, 土間で670g, 棚栽培で600gであった.
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© 日本生物環境工学会
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