生物環境調節
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湛液式および液面上下式養液栽培におけるダイコン, ニンジンおよびゴボウの根の肥大様相
寺林 敏四方 恒生並木 隆和
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1997 年 35 巻 2 号 p. 99-105

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抄録
養液栽培条件下での根の肥大性に関する基礎的知見を得るため, ダイコン, ニンジンおよびゴボウを湛液式 (DFT) および個体培地の有無による液面上下式 (E&F) で栽培し, これら直根性根菜類の根の肥大および肥大部の伸長について調査した.
3種の作物はそれぞれに異なった肥大の様相を示した.種子根がまっすぐ伸長し, 肥大を開始している若い苗を養液栽培装置に定植すれば, 3種の作物とも養液栽培条件下で, 供試品種固有の大きさ, 形に近い肥大をする個体が得られた.
ダイコンでは肥大に際し, 放射方向の肥大による根の直径の増加と同時に, 根軸方向の肥大による肥大根部の伸長が認められた.ニンジンでは肥大開始後は根軸方向の肥大による肥大根部の伸長はほとんど認められなかった.ゴボウでは肥大開始とともに, 根長が短くなる現象が認められた.
湛液式では根の肥大のばらつきが大きく, 特にダイコンでその傾向が多くみられた.湛液式で栽培されたニンジンでは, 根基部の肥大が顕著で紡錘形となり, 同時に肥大根基部から根軸に沿って放射方向に亀裂することが多かった.亀裂の程度は軽いものの, ダイコンにおいても同様の傾向が認められた.
以上の結果より, 養液栽培条件下でダイコン, ニンジン, ゴボウの根が十分に肥大すること, これら3種の根菜類では肥大の様相に違いがみられることが明らかになった.
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© 日本生物環境工学会
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