生物環境調節
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生育状態の植物の3次元カラービデオ顕微計測法: 形状と生長の新しい計測法
大政 謙次国府田 正樹
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1998 年 36 巻 4 号 p. 217-226

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抄録
生育状態の植物の形状や生長を, 低倍率から高倍率にわたって, 非破壊で計測するための新しい3次元カラービデオ顕微計測法を開発した.この計測法は, 線形回帰演算を用いたmodified shapefromfocus (MSF) 法によって, カラービデオ画像から, 3次元のカラー形状画像を再構築し, 器官生長を測る方法である.このMSF法は, 原画像のエッジ周辺のボケにより生じる誤差を改善でき, また, ステレオ画像から3次元形状を再構築する方法に比べて, 短時間に, 再構成画像を得ることができる.具体的に, 低倍率での器官生長の3次元計測の例として, 粗いテクスチャをもつペチュニアの実生を, シャーレで生育させながら, 受動的な方法で3次元の形状の変化を計測し, 発芽後の子葉の生長を求めた.また, 高倍率で, 表面光沢がある細胞の計測の例として, ポトス細胞を例に, 表面の色調や生理状態に影響が出ない程度の格子状のテクスチャ照射し, 細胞の膨らみを3次元的に計測した.演算は自動的に行われ, 結果の3次元画像を上方の任意の方向から, マウス操作で観察できる.また, この方法を用いた表面積の計測精度は, 対物レンズの面に対して, 10.から800までの角度で5%以内の精度であった.
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© 日本生物環境工学会
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