生物環境調節
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みつ症抵抗性品種‘つがる’における収穫前の高果実温によって誘導されたみつ症
山田 寿長谷川 由美水戸 弘一
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1998 年 36 巻 4 号 p. 209-216

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抄録
みつ症抵抗性のリンゴ品種‘つがる’を用いて, 収穫前の果実温度が果実の成熟度や糖含量, みつ症などに及ぼす影響を調査した.統計的に有意なみつ程度は38℃区のみだったが, みつ症の発生は1990年の35/27℃区と1991年の33℃区でも見られた.38℃区の果実は他の区より比重が高く, 果実重は小さかった.エチレン放出量からみた成熟度は1990年には25/17℃区で最も進んでいた.一方, 1991年には38℃区で果頂部の褐変など高温障害が発生して予定より早めに処理をやめたため, いずれの区ともエチレン生産が極めて低く, 成熟度に対する処理の影響は明らかでなかった.両年とも, 最も高い温度区で果肉のデンプン含量が有意に低く, 可溶性固形物含量や全糖含量が高い傾向が認められた.1990年の35/27℃区や1991年の33および38℃区では他の温度区よりもブドウ糖やソルビトール含量が高く, ショ糖含量が低かった.これらの結果から, ‘つがる’では35℃以上の果実温度でみつ症が誘導されることが明らかとなり, また高果実温によるみつ症の発現は急速なデンプンの分解とブドウ糖やソルビトールの蓄積と関連していることが推察された.
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© 日本生物環境工学会
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