抄録
芝地の雑草防除は重要な問題で, 近年環境保護の観点からも, 最小限の薬剤散布あるいは機械的防除が望まれている.その作業を自動化するためには, 同系統の色を呈する芝と雑草とを見分けなくてはならない.本研究では芝地における雑草の自動防除システムの開発を最終目標とし, 濃度値の一様性を用い, 対象物の色によらない新しいテクスチャー解析について検討した.普通, 雑草はある領域内で芝に比べて濃度値の変化が小さく, 一様性が高い.この特性を利用し, 3×3画素の領域中で濃度値の変化が小さい場合, 注目画素に1を与えることによって, 雑草の2値画像を作成した.解析結果より, 雑草の葉が入力画像中で5画素の幅を有し, その長さも十分あれば, 検出できることが知れた.さらに雑草の葉の検出後, 近隣の葉から構成される雑草の形状解析を行った結果, 雑草の根に対応する代表点の検出もほぼ可能であった.