抄録
養分・NaClおよび高温ストレス条件でトマト (Lycopersicon esculentum Mill.cv.ハウス桃太郎) 苗の主要カチオン (K, CaおよびMg) 含有率を調査した.本研究の目的は, 上記のストレス条件で, カチオン感応の類似性を検討することであった.養分ストレス区として, トマト苗の根を二つに分け, 一つは園試処方の1/2濃度に, もう一つは水道水にそれぞれ浸漬し, その対照区として, トマト苗を園試処方の1/2濃度で水耕した.NaClストレス区として, トマト苗を150mM NaClを加えた園試処方の1/4濃度で1週間処理し, その対照区として, トマト苗をNaCl無添加の同濃度培養液で生長させた.高温ストレス区として, トマト苗を明期38℃・暗期33℃で1週間処理し, その対照区として, トマト苗を明期25℃・暗期20℃で生長させた.葉のK含有率は, 養分・NaClストレス区で, 有意に低下し, 高温ストレス区で, 有意に増加した.葉のCa含有率は, 養分・NaClストレス区で, 対照区と有意差が認められず, 高温ストレス区で, 有意に増加した.葉のMg含有率は, 養分・NaClおよび高温ストレス区で, 有意に増加した.