抄録
光合成速度測定装置として用いられている赤外線ガス分析計 (IRGA) には, 二つのセルを用いて, 同化箱の二酸化炭素濃度を連続的に計測する方式と, 単一のセルで出入り口の濃度を交互に計測するシングル・セルの二つの方式がある.シングル・セル方式のIRGAについては, 幾つかの技術的課題も指摘されているものの, センサー間誤差をなくせるという利点や, セル数を減らすことでコストを削減できる等の利点もあり, 現在でも市販のIRGAに採用されている.本研究では, このシングル・セル方式のIRGAの二酸化炭素同化データに見られたノイズについて時系列分析を行い, ノイズの周期性の有無について検討を行った.時系列分析手法としては, ターニング・ポイント分析, フェーズ長分析, およびACF, PACFを用いた.その結果, 本研究で用いたIRGAデータにな, 有意な周期的ノイズは見られなかった.