生物環境調節
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ピーマンの結実・肥大に関する研究 (第5報) 着果と温度の組み合わせが花の発達と体内成分に及ぼす影響
福元 康文西村 安代島崎 一彦
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2003 年 41 巻 3 号 p. 249-256

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抄録
着果と温度の組み合わせが, 花の発達と体内成分に及ぼす影響について調査検討した.
開花数はいずれの温度処理区も着果処理により半分以下に減少し, 昼-夜温度30-20℃区の第1番花開花後31~40日目ではわずか2.7%となった.
花重と子房重は着果区で軽くなったが, この傾向は高温区で著しかった.短花柱花の発生は, 着果区のみに認められた.
果実の肥大は20-20℃区で最も良好となり, 種子数も最多となり, 逆に30-30℃区で最小となった.
昼温が高くなるほど, また夜温が高くなるほど根への乾物分配が少なくなり, 後期になるほど著しく, この傾向は着果により一層助長された.
葉内N成分含有率は20日目以降では摘花区が着果区よりやや高い傾向にあり, 経時変化は小さかった.P含有率は40日目以降, 昼30℃区では15℃区および20℃区と比較して着果区と摘花区ともに顕著に低くなり, 特に摘花区の30-30℃区の含有率は15-15℃区の半分以下となった.またCaとMg含有率はいずれの温度処理区でも着果区で高くなった.
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© 日本生物環境工学会
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