抄録
カンボージュおよび5mAの第1令幼虫を材料として紫外線を照射し, 紫外線による致死障害におよぼす可視光照射の影響を種々の条件下で検討した.
1. 紫外線照射後に可視光をあてると致死障害は回復されるが, カンボージュで光回復が飽和に達するに必要な可視光の照射時間および照度を求めた結果, それぞれ120分以上および500lux以上の値を得た.
2. 紫外線の照射量と生存率との関係を示す線量効果曲線はmulti-hit型を呈し, カンボージュおよび5mAのD37の値はそれぞれ2.05×104および5.89×104ergs/mm2で, その間に約3倍の感受性の差がみられた.
また, 光回復が飽和した条件下で光回復割合を求めた結果から, カンボージュおよび5mAそれぞれ紫外線による致死障害の50%および33%を回復させることができた.
3. 紫外線による致死障害は, 照射前に可視光を照射することによってもまた回復させることができた.