抄録
神奈川県横浜市戸塚区の住宅地の中に点在する小緑地において,外来種タイワンリスの緑地間移動を追跡するために,人間用に市販されているPHS端末機を装着し,位置情報を記録した.4個体について9日から21日間の追跡が行われ,捕点成功率は60-80%であった.このうち,3個体は捕獲された緑地内に留まったが,1個体は約3km2の範囲に点在する緑地間を行き来していることが示唆された.PHS法は市街地における動物の移動追跡に有用な手法であると考えられるが,今後さらに軽量化,受信期間の延長などの改良が望まれる.