抄録
九州地方における7つがいのクマタカのデータを基に, クマタカの潜在的な狩り場を推定する方法について検討した. 狩り場環境を推定する方法としては, クマタカが狩りを行った場所の環境データから, 狩り場を決める環境要因を統計的に解析し, 同様な環境, つまり狩り場に適した環境が周辺にどの程度分布しているのかを推定する方法が最も有効であると考えられた. そこでロジスティック回帰分析の手法による狩り場の推定方法を検討し, 観察地点から見えない範囲までも含めた調査範囲全域の狩り場の利用確率を推定した. さらに, 本解析方法の汎用性を確認するために, 本解析方法を用いて全国の8地域で解析を行った結果, 本解析方法は他の地域においても利用可能であることが確認できた