近年,プラスチックごみの一部が海洋に流出し,深刻な社会問題となっている。プラスチックごみによる海洋汚染を食い止めるための第一歩として,流出源である街から河川などを通って海洋に流出するまでの動態を把握することが必要不可欠である。従来は人間が河川や海岸などにおいて,プラスチックごみの種類や数を目視で計測していたのに対して,近年ではWeb カメラやドローン,人工衛星などを用いたリモートセンシングによるモニタリングや,AI を用いた画像認識による自動的な定量情報化に関する研究が進んでいる。本稿では,プラスチックごみのモニタリングおよび定量化に関するDX の事例を紹介する。 キーワード