2023 年 52 巻 2 号 p. 40-44
本稿は,ビジュアルプログラミングを用いたBIM とGIS の連携によって,都市環境デザインにおけるBIM の活用可能性について論じたものである。ビジュアルプログラミングを用いることによって,オープンソースとして全国的に整備されている地理空間情報を利用した街区レベルのBIM モデルを構築し,BIM プラグインソフトによって日照と風況に関する都市環境シミュレーションの事例について説明している。ビジュアルプログラミングの利用は,広域的,また複数の都市パターンモデルの構築も容易にし,パフォーマンス/エビデンスデザインやパラメトリックデザインへと発展し,またGIS へのフィードバックによって都市環境面での課題解決につながることを述べている。