抄録
気候変動時代の環境教育では,省エネ等の啓発に留まらず,根拠に基づく意思決定,行動,改善,共有までを見据えた学習設計が求められる。本稿は,筆者らが展開してきた親子講義,私立学校の探究学習,エネルギー自給自足を題材とする「エコ電」,学校運用改善をめざすZES,ならびにGoogle Earth Engineを用いた環境モニタリング等の実践を整理し,「知る,学ぶ,行動する,改善する,伝える」の5段階モデルとして提示する。家庭・学校・地域を接続する仕掛け,評価(ルーブリック)の考え方,実装時の制約と今後の課題を論じ,環境人材育成に向けた示唆を示す。