栄養学雑誌
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シロネズミ尿中ウロカニン酸排泄におよぼす飼料タンパク質含量の影響
小畠 義樹岩谷 昌子田村 盈之輔
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1973 年 31 巻 4 号 p. 165-169

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抄録

1) 無タンパク質, 5%, 25%, 60% Casein 飼料の各群のシロネズミ (Wistar 系, 雄, 体重80~130g) を2週間飼育し, 飼育期間の終りにL-Histidine を経口的に負荷して, 尿中に排泄される Urocanic acid, Creatinine, 遊離 Histidine を定量した。
2) Histidine の投与量を増加すると尿中 Histidine と Urocanic acid はいずれの飼料群でも増加した。尿中 Histidine に対する Urocanic acid の比は無タンパク質飼料群で明らかに上昇したが, 5%, 25%, 60% Casein 飼料群の間では明瞭な傾向は見られなかった。また Creatinine に対する Urocanic acid の比も無タンパク質飼料群でのみ明らかに高まった。

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