栄養学雑誌
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調理済み・半調理済み食品の利用実態
1984, 1990, 1994年の比較
大下 市子山本 友江足立 蓉子
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1996 年 54 巻 5 号 p. 285-294

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抄録

調理済み・半調理済み食品の利用について, 1984, 1990, 1994年に, 大阪・広島・山口で学生の家族の調理担当者に調査を行い, 次の結果を得た。
調査した30品目を, 利用率の変化から5つのグループに分けることができた。
1) 第1グループは, 1984~1994年の10年間で利用率に変化のない食品で, 持ち帰り食品のすし, 冷凍食品のハンバーグ, インスタント食品のスープの3種であった。
2) 第2グループは, 1984, 1990, 1994年と利用が増加している食品で, 持ち帰り弁当, そう菜のだしまき卵, そう菜の酢の物・あえ物の3種であった。
3) 第3グループは, 年次で増減が認められるもので, 9種中6種はそう菜であった。
4) 第4グループは1984年から1990年にかけて増加が認められる食品で, 8種中レトルト食品3種, 持ち帰り食品2種で, その食品はハンバーグ, カレー, フライドチキン, スープ・シチューと洋風の食品が多く見受けられた。
5) 第5グループは, 1990年から1994年にかけて利用が増加している食品で, 7種中4種がそう菜, 3種が冷凍食品であった。中でもきんぴら, にしめ, 焼き魚等和風の食品が多く見受けられた。

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