抄録
プリント配線板の製造には多くの工程があるが、最終的にICチップと基板上のリード電極を金や銅で繋ぐ場合、ワイヤーボンディング法が一つの方法として行われている。しかし基板上に金めっきを施す際、浴に異種金属(特にCuイオン)などの不純物が混入していると、めっき表面を汚染しワイヤーボンディング特性に影響を与えると考えられている。そこで、本研究では不純物として小濃度のCuイオンを加えたシアン系Auめっき浴を対象として、CV試験、QCM試験、またSEM、XRDを用いた表面観察やワイヤーボンディングを実際に行った際の密着性などを調査し、不純物がどのような影響を与えるか調査を行った。