抄録
銅電析において物性経時変化の抑制作用を有する添加剤2-メルカプト-5-ベンズイミダゾールスルホン酸Na塩(2M-5S)の浴中における作用挙動に電析時の撹拌操作、電析電流密度がどのような影響を及ぼしているか解析した。解析には電気化学水晶振動子マクロバランス法(EQCM)を中心として用い、電析時の撹拌操作、電流密度が及ぼす添加剤挙動への影響を検討した。結果EQCMを用いた定電流電解、リニアスイープボルタンメトリー(LSV)より撹拌操作、高電流密度下の電析過程で2M-5Sと他添加剤ビス-(3-スルホプロピル)-ジスルフィドNa塩,ジアリルジメチルアンモニウムクロライドポリマーの相互作用を検討した。