学会誌JSPEN
Online ISSN : 2434-4966
原著
胃切除術後胃がん患者に対する外来栄養食事指導の体重減少防止効果の検討
小塚 明弘舘 佳彦望月 能成
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キーワード: 栄養指導, 胃がん, 体重減少
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2019 年 1 巻 2 号 p. 60-69

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抄録

【目的】胃がん患者に対して胃切除術後の外来栄養指導による体重減少防止効果について検討した.【対象と方法】1)胃切除患者に対して継続的に体重減少防止のための外来栄養指導を前向きに行った55例(以下,指導群)と胃切除患者で外来栄養指導が未受講で術後6カ月の体重を後ろ向きに評価できた53例(以下,対照群)を対象として,術後6カ月の体重減少率を検討した.2)指導群と対照群108例を対象として,術後6カ月の体重減少率10%未満に関する臨床的背景を多重ロジスティック回帰分析にて検討した.【結果】1)術後6カ月の体重減少率は,指導群9.6%,対照群13.3%と指導群が有意に少なかった(p<0.005).2)多重ロジスティック回帰分析にて,栄養指導の受講有(Odds ratio;以下,ORと略 3.495, p=0.007),ステージI(OR 2.823, p=0.027),胃部分切除(OR 8.078, p<0.001)が術後6カ月の体重減少率10%未満の独立した因子であった.【結論】胃がん切除後の外来栄養指導を行った結果,栄養指導介入群で体重減少防止効果が認められた.

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© 2019 一般社団法人日本臨床栄養代謝学会
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