2019 年 1 巻 3 号 p. 167-173
【目的】消化器外科における包括医療費支払制度(diagnosis procedure combination;以下,DPCと略)長期入院ハイリスク群の抽出,ならびに現状のDPC入院期間設定の妥当性検証を目的とした.【対象および方法】2016年4月から2017年3月までに当科を退院したDPC算定全657例を対象とした.短期入院群,長期入院群に分類し,各種項目について比較した.過去起点コホート研究を行い,DPC長期入院のリスク因子を抽出し,長期入院が予想されるグループを決定した.各種サブグループにおけるDPC期間IIと実際の在院日数とを比較し,現状のDPC期間設定の妥当性を検証した.【結果】長期入院群は有意に低栄養であった.SGA,アルブミン値が長期入院のリスク因子であった.低栄養群では平均DPC期間IIと平均在院日数に乖離がみられた.【結論】低栄養症例に対する適切な栄養管理で入院期間を短縮させるとともに,DPC入院期間設定のための調査項目に入院時栄養状態を加えることが望ましいと考えた.