学会誌JSPEN
Online ISSN : 2434-4966
研究報告
CONUT変法を用いた栄養不良入院患者スクリーニング方法の検討
髙橋 俊介田中 美和清水 彩子大木 直子樋口 恵利子井出 忍
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2023 年 5 巻 1 号 p. 49-53

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抄録

【目的】入院患者の簡便な栄養スクリーニング方法として,主観的包括的指標(Subjective Global Assessment;以下,SGAと略)を基準としてControlling Nutritional Status変法(CONUT変法;以下,変法と略)の有用性を検証し,さらに変法をベースに,より良いスクリーニング方法を作成することを目的とした.【方法】変法とSGAの栄養評価の一致度および関係,変法スコアのカットオフ値の検討,変法と体重or食事量減少とを組み合わせた指標とSGA中度不良以上との関係を解析した.【結果】変法とSGAの栄養レベルの一致度はκ = 0.122,相関はrs = 0.276であった.SGA中度不良以上となる変法スコア≥5の感度は81.8%,特異度は41.8%(p = 0.042)であり,変法スコア≥5かつ体重or食事量減少有の組み合わせでの感度は77.3%,特異度は67.1%(p < 0.001)であった.【結論】SGAを基準とした場合,変法単独のスクリーニングでは特異度が低かったが,変法に体重減少or食事量減少の有無を組み合わせることで特異度が上昇し,簡便で有用なスクリーニング法となると考えられた.

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© 2023 一般社団法人日本臨床栄養代謝学会
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