電気泳動
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シンポジウムII:電気泳動法と臨床検査―新たな発展に向けて
生化学検査の異常を電気泳動で確かめる
清宮 正徳遠藤 八千代渡邉 万里子浅野 はるな本田 早織鈴木 芳武吉田 俊彦澤部 祐司松下 一之野村 文夫
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2016 年 60 巻 1 号 p. 27-30

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抄録

検査室から電気泳動の技術が失われ始めている.その理由として,至急対応が困難,コストが高い,他の特異性の高い各種検査法の充実,などが上げられる.しかし,生化学検査において不審な異常値が認められた際,電気泳動の活用は最も簡便かつ有効な原因究明手法である.また電気泳動により異常の原因が突き止められれば,その後の精査は不要となるなど,患者に余計な検査の負担や心配を与えずにすむ.本稿では,当院において,生化学検査の異常の原因の解明に電気泳動の手法が役立った例を挙げ,電気泳動手法の有用性について検証した.

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© 2016 日本電気泳動学会
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