沿岸海洋研究
Online ISSN : 2434-4036
Print ISSN : 1342-2758
双方向ネスト太平洋モデルによる三陸沿岸の 高解像度生態系モデリングに向けた物理モデルの構築
坂本 天浦川 昇吾羽角 博康石津 美穂伊藤 幸彦小松 輝久田中 潔
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2015 年 53 巻 1 号 p. 15-24

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抄録
日本沿岸における高解像度生態系モデリングに向けて,ネスティング手法を用いた太平洋全域から三陸沿岸の湾に至る 物理モデルを構築した.本研究では三陸沿岸の大槌湾をモデルケースとし,双方向ネストモデルを用いた太平洋全域のモデル(外洋モデル)と湾周辺のモデル(湾モデル)を単方向ネストすることによりモデル構築を行った.湾モデルの最も 内側のモデルでは水平方向に約14m という高い解像度を設定した.このモデルを用いた実験により,湾内の循環は表面 冷却が強く河川水の流入量が小さい冬季と河川水の流入量が大きく成層が強い夏季で大きく異なることが示された.ま た,外洋水の湾内への侵入過程も冬季と夏季で異なることが示された.特に夏季においては,底層において半日周期ないし日周期の水温・塩分変動が卓越しており,潮汐に起因する湾内の海水と外洋水との交換が行われることが示唆された.
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© 2015 日本海洋学会 沿岸海洋研究会
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