抄録
本研究の目的は,高校生・大学生の生成AIへの依存傾向を測定するための尺度を開発し,その信頼性および妥当性を検討することである.予備調査において,高等学校,大学の教員計71名を対象に質問項目の収集を行い,36項目を作成した.次に高校生・大学生の計621名を対象に本調査を行い,それについて探索的な因子分析を行った.その結果,精神的依存状態因子,生成AIの回答への不安因子,長時間利用因子,ながら利用因子,対面コミュニケーション不安因子の5因子22項目からなる生成AIの依存傾向測定尺度が開発された.クロンバックのα係数の算出および基準関連妥当性,構成概念妥当性の検討から,開発された尺度は一定の信頼性と妥当性を有していると考えられた.