抄録
本研究は,教職課程の学生を対象に,大学教員が設計した構造化された生成AIとの対話を授業に組み込み,それを契機として生じる内的対話を通して,教育観の語りの変容を分析した実践研究である.大学1年生85名を対象に,短文記事の推敲と省察ワーク後,5段階の問いによる構造化された生成AIとの対話を実施した.量的にはAI有効度認識の上昇が確認され,質的には評価観や教師像が〈初期→揺らぎ→再構成〉の過程を経て再定義される様相が見られた.構造化された生成AIとの対話は,学生の省察を支援する一手立てとなりうることが示唆された.