日本電気株式会社 セキュアシステムプラットフォーム研究所
2025 年 19 巻 1 号 p. 7-14
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共通鍵暗号は現代の情報通信の安全性を支える基盤となっている.特に近年,通信文の改ざんを防ぎつつ通信内容の秘匿性を守る認証暗号の重要性が広く認識されて,幅広く使われてきている.一方認証暗号は単なる暗号化より計算コストが大きいため,計算資源の乏しい利用環境に適した軽量な認証暗号の必要性が高まっている.この背景のもと米国NISTは軽量認証暗号の標準化コンペティションを行い,2023年にAsconという方式を最終選出した.本稿ではこのAsconの仕様や安全性解析状況,実装性能などについて概説する.
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