抄録
本稿はPHM(プログノスティクス及びシステムの健康管理)のねらいとその方法論,及び展望について解説したものである.著者はprognostics(故障予測技術)には大別して2種類の(model-based及びdata-driven)アプローチがあることとそれぞれが弱点を持つことを説明した上で,両者を融合させた,fusion prognosis approachを展開する.またその事例として,電子回路のプリント基板に対して熱負荷を周期的にかけることで徐々にそれが劣化することを踏まえ,基盤本体の故障より前に,抵抗値をモニターすることによりそれが検知可能であること,更に本体の故障までの寿命予測の数値例を示す.最後に本稿のまとめとして今後の研究の展開について述べる.