電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review
Online ISSN : 1882-0875
ISSN-L : 1882-0875
TL研究会提案
Baum-Welchアルゴリズムの動作と応用例
村上 仁一
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 4 巻 1 号 p. 48-56

詳細
抄録

現在,音声認識や統計翻訳などの多くの分野では,モデルのパラメータ推定にEM アルゴリズムがよく使われている.EMアルゴリズムは,確率モデルのパラメータを最ゆう法に基づいて推定する反復法の一種である.初期値を与えて,期待値ステップと最大化ステップを交互に繰り返す.音声認識においてはEM アルゴリズムの一つとして,Baum-Welch アルゴリズムがよく利用される.本論文では,このBaum-Welch アルゴリズムのステップバイステップの動作例を示して,このアルゴリズムの動作を説明する.最後にBaum-Welch アルゴリズムの他の分野への応用を紹介する.

著者関連情報
© 2010 一般社団法人 電子情報通信学会
前の記事 次の記事
feedback
Top