抄録
自動給水ノズルの構造的良否を検討する目的でX線撮影を行った。X線撮影に先立って行った水圧テストでは58%に異状が認められその大部分のものが, X線フィルム上ではノズルコア部分のスプリングとパッキンを合わせた長さ (L) が1.81cmより長く, スプリングの形 (S) がY字型をしていた。水圧テストで異状を認めなかったものでは (L) が1.80cmより短く, (S) は2等辺三角形の形を呈していた。従ってノズルの水漏れと内部構造的異状との間には密接な関係があり, このことからX線撮影により自動給水ノズルの品質検査が可能であることが明らかとなった。