ファルマシア
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セミナー
ストレス・うつにおける炎症反応の役割
北岡 志保古屋敷 智之
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2017 年 53 巻 7 号 p. 681-685

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抄録

うつ病患者の末梢血で炎症関連分子の上昇や好中球や単球など免疫細胞の増加が報告されている。また、社会ストレスはうつ病のリスク因子であり、ヒトや動物のストレスモデルでも、炎症関連分子が上昇し、免疫細胞が増加する。本稿では、ストレスによる炎症性サイトカインやプロスタグランジンといった炎症関連分子の誘導と免疫細胞の増加、それらのうつ症状への関与と働きについて、ヒトおよび動物のストレスモデルを用いた前臨床研究やうつ病患者を対象とした臨床研究から得られた知見を紹介する。

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© 2017 The Pharmaceutical Society of Japan
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