ファルマシア
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コーヒーを飲んで痛風予防
金 尚永
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2017 年 53 巻 7 号 p. 720

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抄録
痛風は別名「帝王病」「贅沢病」と呼ばれ,血液中の尿酸が過剰になって結晶化することで,激しい関節痛が起こる疾患である.近年食習慣の変化に伴い,アメリカでは過去20年間で患者数が2倍に,日本でも3倍に増加している.血液中の尿酸は,摂取したプリン体が体内で代謝を受けることにより, ヒポキサンチン,キサンチンを経て蓄積する最終生成物であるが,これにはキサンチンオキシダーゼ(XO)という酵素が深く関与している.今回Hondaらは,コーヒー愛飲者は痛風の発症が有意に減少するという報告に着目し,コーヒーに含まれる新たなXO阻害活性成分を発見したので紹介する.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) Choi H. K. et al., Arthritis Rheum., 56, 2049–2055(2007).
2) Honda S., Masuda T., J. Agric. Food Chem., 64, 7743–7749(2016).
3) Honda S. et al., Biosci. Biotechnol. Biochem., 78, 2110–2116(2014).
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© 2017 The Pharmaceutical Society of Japan
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