ファルマシア
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クライオ電顕が明らかにした,リーシュマニア抗生物質感受性の仕組み
横山 武司
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2017 年 53 巻 7 号 p. 721

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抄録

リーシュマニア症は,サシチョウバエの吸血によって,原生動物であるリーシュマニアが人体へ感染することで引き起こされる,寄生虫感染症である.世界保健機関(WHO)は治療薬の1つとして,細菌型リボソームを標的とする抗生物質パロモマイシンの投与を推奨している.本稿で紹介するZhangらの論文では,リーシュマニアリボソームの高分解能構造を基に,パロモマイシンがいかにしてリーシュマニアに作用するのかに迫っている.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) World Health Organization Tech. Rep. Ser., 949(2010).
2) Ogle J. M. et al., Science, 292, 897–902(2001).

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© 2017 The Pharmaceutical Society of Japan
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