2017 年 53 巻 8 号 p. 764-767
熊本大学薬学部卒業後,製薬企業での仕事を全うされた後,趣味で始められた古伊万里焼の鑑定,時代考証を究められ,現在は伊万里焼で有名な美術館の理事や出版社の顧問をされている小橋一朗氏にインタビューした.発掘調査で出土した陶片から推定される時代考証の楽しさが伝わってきた.若い頃には薬部学なんてオリジナリティーがないと思っていたが,これだけ幅広く学べる学部は他にないと今になってわかってきた、とのこと.まさに宝の学問であると言われ,若い読者には,薬学で学んだことを大事にして欲しいとの嬉しいメッセージも頂いた.