ファルマシア
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インジゴを含有する青黛は潰瘍性大腸炎の新たな治療薬となるか
林 周作
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2017 年 53 巻 8 号 p. 820

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抄録
潰瘍性大腸炎は,大腸粘膜にびらんや潰瘍を形成する原因不明の慢性炎症性疾患であり,近年急速に患者数が増加している一方で,既存の治療薬に対して抵抗性を示すことが多く,新規で有用な治療薬の創出が求められている.青黛は,リュウキュウアイやホソバタイセイ等の植物から得られる生薬で,国内では藍染めの染料として用いられている.中国では以前から,潰瘍性大腸炎患者に対して青黛を含む中医薬が処方されており,我が国で行われた臨床試験においてもその有効性が示されている.そこで本稿では,これまで十分に解明されていない青黛の潰瘍性大腸炎に対する有効性メカニズムに関して,Kawaiらが行った最近の研究成果について紹介する.
なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
1) Sugimoto S. et al., J. Gastroenterol., 51, 853-861(2016).
2) Kawai S. et al., J. Gastroenterol., in press.
3) Medina-Contreras O. et al., J. Immunol., 196, 34-38(2016).
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© 2017 The Pharmaceutical Society of Japan
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