ファルマシア
Online ISSN : 2189-7026
Print ISSN : 0014-8601
ISSN-L : 0014-8601
最前線
DNA維持メチル化機構を制御するユビキチンシグナル
西山 敦哉
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 56 巻 1 号 p. 36-40

詳細
抄録

DNAメチル化は、細胞固有の遺伝子発現を規定する重要なエピジェネティクス修飾である。いったん確立されたDNAメチル化パターンは、細胞増殖に伴いDNAメチル化酵素DNMT1を介した維持DNAメチル化機構により娘細胞に正確に伝達される。近年、DNMT1のDNAメチル化部位局在とその活性化が、ユビキチンリガーゼUHRF1が生み出すユニークなユビキチンシグナルによって制御されていることが明らかとなってきた。

著者関連情報
© 2020 The Pharmaceutical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top