東京大学大学院農学生命科学研究科
2021 年 57 巻 3 号 p. 185-189
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
ヒトをはじめとする霊長類は視覚型の動物であり、嗅覚は退化してしまったと一般に信じられている。しかし、嗅覚は霊長類にとっても重要な感覚である。鼻の中には嗅覚受容体(OR)と呼ばれる匂いセンサーがあり、このORの遺伝子を我々ヒトは約400個もっている。OR遺伝子のレパートリーはその生物が住む環境によって大きく異なる。多様な霊長類のOR遺伝子を比較することで、霊長類の進化の過程で食べ物の匂いが重要だったことが明らかになった。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら