名古屋大学大学院工学研究科有機・高分子化学専攻
2021 年 57 巻 9 号 p. 804-809
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ペプチド合成法の歴史は一世紀以上にわたるものであり,その膨大な年月が縮合剤の開発に費やされてきた.しかし,縮合剤の使用は大量の廃棄物を産む致命的な欠点があり,研究のゴールにはなり得ない.近年、カルボン酸とアミンの触媒的脱水縮合法やエステルとアミンの触媒的交換法などの研究が進展し,ペプチド合成法へと展開しつつある.本稿ではペプチド合成を指向した触媒的アミド縮合・交換法の最近の進歩について概説する.
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