ファルマシア
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最終講義
第22回 タンニンと共に
田中 隆
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2023 年 59 巻 8 号 p. 762-763

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抄録
タンニンの腎機能改善作用から始まった著者のタンニン・ポリフェノールに関する化学的研究の概要を述べる.柿果実の渋味消失メカニズム,木材でのタンニンの蓄積と不溶化の意義,紅茶ポリフェノール特にテアルビジンの生成機構解明研究,さらに紅茶ポリフェノール生成とエラジタンニン生合成との思わぬ関連性の発見など,単なる構造決定ではないタンニンを動的にとらえる面白さに満ちた研究であった.
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© 2023 The Pharmaceutical Society of Japan
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