食品・臨床栄養
Online ISSN : 2187-3259
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麹菌発酵大豆培養物(イムバランス)の Th2 サイトカイン抑制作用とその活性成分について
眞岡 孝至安井 菜穂美根岸 裕子池田 克己天海 智博
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ジャーナル オープンアクセス

2017 年 2017e 巻 p. 1-9

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抄録

麹菌発酵大豆培養物(イムバランス)に含まれるアレルギー反応の抑制活性物質ついて 検討した。ヘルパーT 細胞(Th)2 サイトカインの産生抑制を指標としてゲルろ過 HPLC でイ ムバランスに含まれる活性成分を分画した。その結果、分子量 10,000 程度の水溶性多糖類 画分に活性が認められた。この活性成分の構造を NMR および糖の加水分解により検討した。 この多糖類は大豆細胞壁の不溶性多糖を味噌用麹菌(Aspergillus oryzae)が低分子可溶化し たもの、すなわち醤油多糖(アラビノガラクタンとアラビノキシラン)類似の物質である ことが明らかになった。さらにこの多糖類画分には共存する乳酸菌(Enterococus faecium お よび Pediococcus parvulus)由来の水溶性多糖類も含まれることが分かった。

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© 2017 日本生物高分子学会
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