抄録
北海道中央部東大雪の三股風害跡試験地において、風倒後60年間の林分動態を検討した。風倒60年後の林分状況は、立木本数1,230 本/ha、胸高断面積合計46.15m2/ha、林分材積423.4m3/ha の針葉樹林で、林分材積は風倒前の1.8 倍になっていた。立木本数は風倒後増加を続け、37年後をピークに減少に転じた。風倒後の本数増加には前生樹の進界が大きく寄与し、その後の減少過程は個体間競争による枯死と進界木の減少によると考えられた。これらより、当林分の発達段階は風倒後40年前後で林分成立段階から若齢段階に移行したと考えられた。