抄録
災害復興で実施される治山工事でも、切土・盛土して生育基盤を造成し保安林を整備する事例が増え、造成土への関心は高まっている。人為は古来、主な土壌生成要因とされ、既存の土壌分類でも人為影響の強い土壌は体系化されている。近年、土壌への人為影響は増大の一途にあり、従来の分類体系の範疇を超えつつある。著者らは、東日本大震災大津波の被災海岸林再生地を中心に、海浜部の森林造成地に整備された生育基盤の土壌を調査、観察し、記載した。その結果、盛土材の違いや基盤造成法、人工物質混入等、人為が及ぼす土壌性状への影響は多様であることを示した。本稿は、強度に人為の影響を受けた土壌の管理法を検討する上で貴重な資料となる。