北東北(秋田県、青森県、岩手県)でニホンジカ・カモシカ識別キットを使って8年間に渡り収集した植物食痕(茎葉の食痕、樹皮剥ぎ)の判定データベースを作成した。通年で採集した茎葉3,572検体のうち、17.1%がシカ陽性、18.0%がカモシカ陽性と判定された。1月から6月にかけて採集した樹皮剥ぎ67検体のうち、61.2%がシカによるものと判定された一方、カモシカはほぼ検出されなかった。冬季はササ類の食痕や広葉樹の樹皮剥ぎをターゲットにすることにより、高い確率でシカを検出できると考えられた。一方、ウワバミソウ、イノコヅチ等の草本は検出されにくく、識別キットのサンプリングには向かないと考えられた。