森林総合研究所研究報告
Online ISSN : 2189-9363
Print ISSN : 0916-4405
ISSN-L : 0916-4405
短報
再造林地に設置された防鹿柵の破損を招く地形のCS立体図での判別
大谷 達也 藤井 栄梅崎 康典
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2026 年 25 巻 1 号 p. 9-15

詳細
抄録

防鹿柵が破損しやすい場所をCS立体図から判別できるか検証するため、徳島県南部に設置された78か所の防鹿柵を点検し、設置後の経過年数やCS立体図のRGB (赤緑青) チャンネル値との関連を解析した。防鹿柵の設置後年数が増えると破損件数が増えた。動物の干渉や人為的な原因による破損が小規模にとどまることと対照的に、地形に起因する破損では手持ちの資材で修復できないほど大規模なものがあった。地形に起因する破損はCS立体図のRチャンネル値が小さい場所、すなわち下部谷壁斜面や谷頭部で起こる確率が高いことが示された。防鹿柵を設計する際、CS立体図で青黒く表現される場所を避けることによって、地形に起因する破損を少なくできると示唆された。

著者関連情報
© 森林総合研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top