Functional Food Research
Online ISSN : 2434-3048
Print ISSN : 2432-3357
「ファンクショナルフード・リポジショニング」戦略によるグルコサミンの社会実装
新谷 知也
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2025 年 21 巻 p. 60-65

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抄録
ドラッグ・リポジショニングとは,既存の医薬品または開発中断の候補薬剤を新たな適応症に適用することで,新薬開発に要するコストやリソースの削減と開発スピードのアップを目指すアプローチである.このアプローチは,医薬品だけでなく食品開発,とくにファンクショナルフード開発を対象としてその概念を転用できることが予想される.つまり食品開発分野では,「ファンクショナルフード・リポジショニング」(Functional Food Repositioning,FFR)である.近年,新しいファンクショナルフードの開発が,年々と難しさを増すなか,FFRは,消費者への健康増進方法の迅速な提供に貢献する開発アプローチとして,今後重要性が増すと考えられる. グルコサミン(GlcN)は関節をサポートするサプリメントとして利用されてきたが,一方で,その有効性に関しては限定的だとする議論もある.GlcNは,機能性を除く,長期間の使用実績に基づく安全性を含めた複数の開発項目の検討が完了していることになり,FFRの観点からの新しい機能性の開発と社会実装が期待される.これまでに,血管内皮改善効果,オートファジー誘導機能,アンチエイジング機能,腸内環境改善効果についての機能性が報告されている.本論文ではFFRの観点から,GlcNの新しい機能性とその具体的なアウトプットに触れながら社会実装の方向性について論じたい.
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© 2025 ファンクショナルフード学会
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