千葉県で選抜した花粉の少ないヒノキなど6クローンをつぎ木後2〜3年間育成した幼齢木に着花結実促進処理を試みた。その結果、ジベレリンペースト1.5mgを幼齢木の幹へ包埋処理する方法が着花結実促進に効果があり、かつ葉枯れによる幼齢木の成長(葉量の増加)への影響もほとんどなかった。加えて、幼齢木にカメムシ防除対策としてネット袋掛けを行った種子の発芽率は20.69%となり、林木育種事業用に配布可能な発芽率を有することが明らかとなった。本試験から得られたデータを用いて、スギで実用化されているミニチュア採種園方式によって千葉県内の種子供給量を賄うために必要な採種園面積を試算したところ、造成を検討することが現実的な0.565haであった。