抄録
実建物の外壁·柱に乾式工法で施工された御影石周辺に施工後まもなく黄変現象が発生し、その黄変現象の原因の解明と除去および対策方法について検討した。その結果、黄変現象は、シーリング材(鉛硬化タイプ)の撹拌不足、プライマーの塗布の不良およびバックアップ材の装填の不十分などによりシーリング材から可塑材が石材に移行し、黄変させたことが明らかになった。また、除去方法としては、特殊キレート剤を使用する湿布工法を採用することによって、ほぼ原状に復帰することができた。なお、除去後、適正なシーリング材(ポリサルファイド系)で施工(プライマーの塗布、バックアップ材の一定な装填)をした後は、黄変現象は認められない。